睡眠薬と機関銃のような眠り。

  • 2020.07.07 Tuesday
  • 00:03

こんにちは。雨が降り続いているらしいね。ぼくは2日間も眠り込んでいたよ。

金曜日の晩から、日曜日の晩まで、正確にはそこから間をおいて、また月曜日の朝までだ、

医者から処方された睡眠薬をしこたま飲んでしまった。

 

「眠れない時に飲んでください」

 

と主治医が言っていたので「常に眠っていたい」ぼくは、意識が戻るたびに「眠りたくなって」眠剤を飲み込んだ。

 

60年代のジャズ喫茶に溜まっていた連中なんて、きっとみんなこんなことしていたのさ。

ぼくらの親父の世代だよ。

流れるジャズを聴きながら泥のようにネバネバした意識でミルククラウンみたいに弾けて「ラリって」いたのかな。

 

親父は、当時なにやってたんだろうな。若い頃は真面目、堅物と呼ばれていたような人だったらしい。

意外な面では、酒乱のケがあって、夜の街で何度も喧嘩をしていたらしい。

ある時はやくざ者に何度も殴られて、アルコールがよくまわっていたから痛覚が麻痺していたのだろう。

幾度殴られても立ち尽くしていたら、先方が厄介なやつだと思ったらしく、結果的に友人たちを救ったりもしたらしい。

今思うと、若干発達障害のようなものを持っていて、ちょっと変わったところがあったように思う

(若い頃のエピソードでは特にである)。

 

そんな親父に似て、ぼくも20代は幾度も夜の街で殴られてきたわけだが、たぶん60年代のフーテンなんかと比べたら

随分健全な場所でつまらない遊びをしていたかもしれない。

ぼくらの世代にはジャズ喫茶のような気の利いた「場所」は存在しなかった。

かわりにYouTubeなんかを流しながら、眠剤を飲み込み、うつらうつらと意識の低空飛行をすることがとても幸せだった。

ハイになんかなりたくない。ぼくはただぼんやりしたいだけだ。

この世の会社員の真面目な意識を100とすれば、30くらいまで低下させてスローモーションの中で揺らめいていたいのだ。

 

「人生にたとえ君を愛してくれる女の子がいなくても良いだろう。睡眠と君は一心同体で、献身的に君を癒やしてくれるはずさ」

恋人なんていらない。睡眠が毎晩君に添い寝してくれるからだ。
恋人なんていらない。睡眠が君をやさしく包み込み、君を癒やしてくれるからだ。
恋人なんていらない。睡眠は君が生きている間は、君を絶対に裏切らない。
だからぼくは睡眠と結婚することをした。
最愛なる睡眠との会話は眠剤の投与からはじまる。
睡眠と対話してわかることは、ただただぼくに「さぁさ、休みなさい」と語りかけてくれる素敵な人だということだ。
ばいばい。おやすみ。きみの睡眠は、きっと君好みの恋人になれると思うよ。

calendar

S M T W T F S
    123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031
<< October 2020 >>

selected entries

categories

archives

links

profile

search this site.

others

mobile

qrcode

powered

無料ブログ作成サービス JUGEM